小野伸二が引退・・・。DAZNで引退記念ドキュメンタリーの配信見ましたか?私はついに見ました。小野伸二を初めて見たのは、大宮公園サッカー場(現NACK5スタジアム)で、清水商業だか静岡県選抜か国体だかの高校サッカー時代です。高校生らしからぬボールタッチで、魅了されました。その後、加入した浦和レッズで幾度となくプレイする姿を見ましたが、その度に感動しました。率直に言って、これを見れば小野伸二の人間性、サッカー人生の一部に触れられます。
三部構成
このドキュメンタリーは、三部構成となっておりました。まさかの一気見笑。
「EP1:感謝」
「EP2:追憶」
「EP3:終わりなき旅」
こちらの三部構成です。
ザッと言うと、EP1は、コンサドーレ札幌でキャリアを終えたので、コンサの選手や浦和レッズの関係者等の小野伸二に対する思いを聞くことができます。引退試合の相手が浦和レッズというのも感慨深かったですよね。
EP2は、幼少期から学生時代、ユース年代、地元沼津での話やプロキャリアをスタートさせた浦和レッズ、三大会出場したW杯の話等・・・。その瞬間どのようなことを小野伸二自身が感じていたのか聞けて面白かったです。
EP3は、海外移籍最初の地、オランダについてがメインです。名門フェイエノールトUEFAカップ優勝を勝ち取った初めての日本人ということで、いまだにレジェンドとして語り継がれている小野伸二。引退後のセカンドキャリアをどうしていくかのヒントをオランダで探っていく内容です。
まぁ、この構成が絶妙でした!お腹が空くでもなく、食べすぎでもない、ちょうど満腹!というのが私の印象です。
筆者が考える小野伸二
全3エピソード配信開始|小野伸二のプロ最後の姿と新たなスタートに密着したオリジナルドキュメンタリー2-YouTube.png)
小野伸二という選手は、どのような選手だったのか。結果的に、特別な才能を持っていたのは間違いないと思います。
イメージは、天才は天才なんですが、努力できるタイプの天才なのかと。幼少期のエピソードも語っていましたが、好きこそものの上手なれで、ボールに触れる回数が尋常じゃなかったんじゃないかと思います。
そのボールタッチフィーリングが磨かれたこと+高校サッカー独特の泥臭いフィジカルの向上が、うまく融合してユース年代では、異次元のレベルまで達していたのではないでしょうか。
そして、あの有名な怪我が転機だったのは、間違いないことでしょう。色々なメディアでも取り上げられているので、ご存じの話かもしれませんが、怪我前と怪我後では、「見えていたビジョンが見えなくなった」というイマジネーションの部分にも言及しています。
司令塔、パサータイプのプレイヤーは、頭に思い描いている映像、画像をいかに実際のプレイとしてクオリティ高くできるか。
膝の怪我だったとはいえ、創造性の部分まで欠如してしまうとは、天才アスリートの繊細さを感じました。
’20年以降の現代サッカーでは数少ないタイプのファンタジスタ小野伸二
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クリスティアーノ・ロナウド、ドラガン・イブラヒモビッチ、アーリング・ハーランド、ロベルト・レヴァンドフスキ等、現代サッカーにおいて、屈強なフィジカルを武器にして戦うプレイヤーは増えているように思います。
サッカー選手の「アスリート化」・・・。個人的には、見ていて寂しさを感じることもあります。別に悪いことではないのですが、面白いかと言われれば、わかりません。
アスリート化、フィジカル重視のサッカーが増えるに連れて、数が少なくなっているのが、イマジネーションを武器にする「ファンタジスタ」タイプの選手です。
ディフェンス、はたまた観客すらも考えが追い付かないようなプレーを高クオリティでプレイできる選手。
ロベルト・バッジオ、パブロ・アイマール、ロナウジーニョ、ルイ・コスタ、デルピエロ、バルデラマ・・・。
ドリブルが得意なファンタジスタ、パスでゲームを作るタイプのファンタジスタ(レジスタ)などファンタジスタタイプにも種類が分別される気がしますが、小野伸二はフィジカルで局面を打開するタイプではなく、スルーパス、エンジェルパスでどうぞ決めてくださいと言わんばかりのアシストをできる選手でした。
こうなっている背景には、戦術、フォーメーションの流行が関係しているようにも思います。
ここ最近は、純粋な「トップ下」、「オフェンシブハーフ」といういわゆる「10番」、「キング」のポジションは、フォーメーションの関係上、少なくなっています。
小野伸二を活かすフォーメーション。このシフトをできたのは、高校サッカー、浦和レッズ、ワールドユースくらいまでで、日本代表などでは左サイドなどで使われたり
まとめ
小野伸二は日本サッカー界に多大なる影響を及ぼしたことは間違いありません。小野伸二の今後ですが、Jリーグと連携して子供たちにサッカーの「楽しさ」を教えていくプロジェクトを既に実行しています。
「楽しさ」を強調していた小野伸二。私もサッカーを嗜んでいますし、部活動でも続けていました。サッカーは、楽しんでこそという概念は非常に良い考えだと思います。やっぱり嫌々やることであったり、楽しめないということは、子供たちがサッカーを始める入口すらも狭めてしまうことでしょう。
まずは、サッカーは「楽しい」ものと伝えていく・・・。
この姿勢を小野伸二には徹底してもらいたいです。小野伸二の今後の活動が、将来のJリーガー、日本代表に繋がるのではないかと今回のDAZNドキュメンタリーを見て感じたことです。
バイバイ!小野伸二。お疲れ様でした。

トップ・アイキャッチ画像引用元:DAZN【小野伸二 メッセージ】『SHINJI ONO』 6月26日(水)全3エピソード配信開始|小野伸二のプロ最後の姿と新たなスタートに密着したオリジナルドキュメンタリー
Jリーグ公式チャンネル【ありがとう小野伸二】26年間の現役生活を終えた小野伸二の引退スピーチをフルでお届け